

彫りのデザインを考えるのって、
案外難しいんですよ。
彫るだけなので、色がない。
だから、墨汁で絵を描く感じになる。
と、
彫りの場合、角度によって、
彫った部分が光る場合と、彫っていない部分が光る場合と
両方あるわけで、
どっちが光っても、良く見えるように考えないといけない。
と、
これが一番難しいのですが、
彫りって、
浅く彫れば線が細くなるし、
深く彫れば、線が太くなる。
また彫刻刀の傾きでも太さが変わる。
太さの調節は、洋彫りならある程度自分の思った太さに彫れますが、
和彫りはまだまだそれができない。
となると、
彫る面積が変わっちゃう。
となると、
光の角度によって変わる絵のどちらかが崩れたりする。
…と、太さの違いで形が崩れやすいのは優れたデザインじゃない。
…ってなってしまうんですよ。
あああああ。。
と、長々と書いておいて、
結局何が言いたいかと申しますと、
バラの彫り、
苦労したのに何彫っているのか良くわからない。。
これは、バラの部分と、背景の部分の違いが出せていないからだろう。
…という結果に落ち着いたのですが、
ぬー。
蝶は、よい具合にデザインできたと思う。
羽根の中央に隙間をつくるのがポイント。