2010年09月04日

彫るところと彫らないところ

_DSC00922.jpg_DSC00902.jpg
彫りのデザインを考えるのって、
案外難しいんですよ。

彫るだけなので、色がない。
だから、墨汁で絵を描く感じになる。

と、
彫りの場合、角度によって、
彫った部分が光る場合と、彫っていない部分が光る場合と
両方あるわけで、
どっちが光っても、良く見えるように考えないといけない。

と、
これが一番難しいのですが、
彫りって、
浅く彫れば線が細くなるし、
深く彫れば、線が太くなる。
また彫刻刀の傾きでも太さが変わる。
太さの調節は、洋彫りならある程度自分の思った太さに彫れますが、
和彫りはまだまだそれができない。
となると、
彫る面積が変わっちゃう。
となると、
光の角度によって変わる絵のどちらかが崩れたりする。
…と、太さの違いで形が崩れやすいのは優れたデザインじゃない。
…ってなってしまうんですよ。
あああああ。。

と、長々と書いておいて、
結局何が言いたいかと申しますと、

バラの彫り、
苦労したのに何彫っているのか良くわからない。。
これは、バラの部分と、背景の部分の違いが出せていないからだろう。
…という結果に落ち着いたのですが、
ぬー。

蝶は、よい具合にデザインできたと思う。
羽根の中央に隙間をつくるのがポイント。
posted by らっこ at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 彫金
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